作品解説 1932年 カンヴァス 油彩 208x116cm 個人蔵 1902年頃から1913年にかけて描かれた道化師を主題にした作品は,サーカスの人物たちが多かった。厚く塗られたマチエールによって人間の深い悲しみが表現されていた。道化師の厳しい横顔や《ピエロ》の憂いに富んだ正面向きの顔も,悲劇的な雰囲気につつまれている。ところが,この作品には,寂しそうな雰囲気のなかにささやかな幸福の感情がうかがえるのである。道化師たちのこの小さな家族は,サーカスの楽屋で休みながら,束の間の会話を楽しんでいるようだ。ピカソが今世紀の初めに描いたサーカスの家族を思わせるような図柄である。 ルオーの作品にはピカソの作品にみられるような叙情的な哀感はない。しかし,人間に対する信頼感は失われてはいない。 |
小さな家族 | |||||
10号(M) | |||||
額 9232ゴールト | |||||
額付き外寸 68x49cm | |||||
¥36,300- |
|||||
注)価格は額付き、消費税込みの価格です。送料は無料です。 | |||||
|
|||||