ブリューゲル 1568年 油彩 カンヴァス 114x164cm ウイーン美術史美術館
まるで歌声やバグパイプの音が聞こえてきそうな、にぎやかな踊りの様子だ。
村の聖堂の開基祭のお祝いの様子を描いたものといわれている。
本来、厳かに祝うべき日であるのに酒や歌、踊りに明け暮れる農民を描き、それを戒めにすべしとの思いから描いているとすればいかにもブリューゲルらしい。
一番手前に描かれているのは老婆と子供だろうか、なぜか縮尺に違和感があるが、これがブリューゲルの特徴でもある。
「飲めや、歌えや」の大騒ぎ。
今日は、村の教会のオープン記念日、こんなに騒いでいいのかなあ・・・
厳粛に、厳かに なんて気持ちはさらさらありません。そんな農民のおおらかさがブリューゲルの絵筆を走らせたのではないでしょうか。