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「絵画芸術の称賛」
1666年
フェルメールの作品の中で最も謎の多い作品。
タイトルも「絵画芸術の称賛」とは何かへんですね。もう一つのタイトル「画家のアトリエ」とありますがこちらの方が一般的のように思います。また、この女性は誰でしょう?厚い本とラッパを持ち頭には月桂冠、服装だって当時の服装ではありません。
ギリシャ神話の女神ミューズ(9人の姉妹)のひとりでクレオーという女神、音楽と歴史が専門とのこと、厚い本は歴史書なのでしょうか?クレオーの前の机の上には仮面があります。何やら不気味な感じがしますが、絵画を描くという行為が仮の姿という仮面と重なるとフェルメールは思ったのかもしれません。
とにかく不思議な作品であると同時にフェルメールの死後も夫人が手放さずに最後まで持っていた作品です。
この作品、推薦します。
この絵は、あなたに何かを問いかけています。
しかし、フェルメール自身はこの作品の意味するところを何も語っていませんし批評家の論評も様々です。
そもそも、この絵のタイトルも「絵画芸術の称賛」「画家のアトリエ」「絵画芸術の寓意」といくつも有ります。そして、この作品は他のフェルメールの作品と比べると特別に大きく描かれています。
また、最後まで手放さなかったことを考えると
フェルメールが特別な思いを込めて描いた作品であることは間違いありません。
さあ、あなた流の謎解きをしてみませんか。
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