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作品解説 1937年 カンヴァス 油彩 77x54cm ピッツバーグ カーネギー・インスティテュート美術館 《古き王》とも呼ばれるこの作品に描かれた王は,旧約聖書に記録されている古きユダヤ民族の王たちのひとりなのかもしれない。あるいは,黒く太い輪郭線で囲まれた厳しい横顔は,古代シュメールやアッシリアやバビロニアの征服王を暗示しているのかもしれない。 しかし,その悲痛な顔の表情と四角の画面の中に閉じ込められたような硬直した上半身の表現は,この王の悲劇的な存在を表わしているように思われる。 黒く太い線でくまどられたそれらの色は中世のステンド・グラスを思わせる。この作品がいまみるような状態になるまで,制作開始から20年近くの年月が経過しているらしい。マチエールの内部からにじみ出てくるような色彩の輝きは,くりかえし画面に手を入れてきた結果である。 |
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