レンブラントと黄金の兜の男、そして高倉健

レンブラント 黄金の兜の男

2012年夏、国立西洋美術館で開催された「ベルリン美術館展」で観た作品「黄金の兜の男」には強い衝撃を受けました。この作品はどうやらレンブラントの直筆によるものではないようなのですが、なんとも言葉では言い表せない感動を受けたのを覚えています。写真ではこの作品の素晴らしさは十分に伝えられませんが、暗い背景から浮かび上がる老兵の兜の輝きとその質感、何か深いもの思いを感じさせる眼差し、レンブラント独特の光と影のコントラストは絶妙です。この人物は30年戦争(1618~1648年、ヨーロッパ内のカソリックとプロテスタントの宗教戦争)時の傭兵で兜は敵の武将から奪ったものと言われています。

この作品は「RRP](レンブラント・リサーチ・プロジェクト)の審査の結果レンブラントの直筆ではなく工房で弟子たちによって模写されたものと結論付けられています。つまりレンブラントの直筆作品がどこかにあるのですが、どこにあるかは判明していません。日本にあるという噂もありますが真実のほどは分かりません。

この作品にほれ込んだ人がいます。俳優の高倉健さんです。ずいぶん以前にドイツのヴィッテンベルクという小さな町のホテルに泊まった時、そのホテルの階段の壁に掛けてあった絵がこの作品の複製画であったとのことです。その絵を買いたいと話したところホテル側に断られましたが、この絵の由来を話してくれたそうです。高倉健さんは日本に帰国してからこの絵の複製を制作してもらい家にかけているそうですが健さんはこの人物の表情に引き付けられたと言ってます。

この作品についてはここでも説明しています。

          

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