レオナルド・ダ・ヴィンチ「モナリザ」はだれ?

世界一有名な絵「モナリザ」。

monariz

直訳すれば「リサ夫人」となります。イタリア語で「モナ」は夫人の意味なのです。フィレンツェの織物商フランチェス・デル・ジョコンドの夫人「リサ」ではないかと考える人が多く、そのためこの作品は「ラ・ジョコンド」ともいわれています。しかし、ダ・ヴィンチは晩年「ジュリアーノ・デ・メディッチに依頼されて描いたフィレンツェのある貴婦人」と説明しています。当時ジュリアーノはダ・ヴィンチのパトロンでしたからジュリアーノの愛人ではないかとの説も有力です。

しかし、その場合二つの説には疑問が生じます。それではなぜダ・ヴィンチは注文を受けて作成したのに生涯手元に置いていたのでしょうか?

後世の美術評論家などによって様々な仮説が立てられました。このモデルは上の二人ではなく別人ではないかと、それはダ・ヴィンチの「理想の女性像」であるとか幼き頃に生き別れた母親のイメージであるとか・・・・・どれも確証のある話ではありません。いずれにしても謎が残ります。

それでも、この作品はダ・ヴィンチ一人の手によって描かれ後世の加筆もなく未完成ながら完成度の高い作品で保存状態もよく、一度も手放さず生涯持ち歩いたということは自身この作品に並々ならぬ思い入れがあったことは確かです。

結局のところこの作品のモデルがだれかは謎のままですが、それでよいのかもしれません。むしろそのほうが良いのでしょう。

何故なら、様々な謎解きも絵画鑑賞の楽しみの一部なのですから。

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