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アルチンボルド 何だこりゃ!

アルチンボルドって誰? 正しくはジョゼッペ・アルチンボルド、1527年に生まれた画家です。
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何だこりゃ!  何ともユニークな作品です。 1590年の作品でタイトルが「庭師」。
ハプスブルク家の宮廷画家でもあったアルチンボルドは宮廷に出入する庭師の顔からイメージしたものらしいのですが、そのユニークな発想につい笑ってしまいます。
アルチンボルドはこの種の作品をたくさん残しています。
下の作品もそうしたなかの一つです。タイトルは「司書」。 おそらく宮廷につかえる法律家または文書記録係のような存在なのでしょうが「書物ばかりを見て理屈っぽく、融通のきかない堅物」といった寓意的な意味合いが多分に含まれているようです。
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近代においては奇想天外な作品をよく見かけますが、その作品に芸術性を見出すことができるものは少ないように思えます。
しかし、アルチンボルドの作品からは芸術的な「奇想」が感じられるのです。その素材(野菜や魚、草木や動物)の観察力と描写の繊細さは特に際立っています。
単に奇をてらった描いた絵画ではなく非常に高い表現力に裏打ちされた底力を感じます。

謎多き画家 フェルメール

ヨハネス・フェルメールは400年ほど前にオランダのデルフトで生まれました。

「真珠の首飾りの少女」は彼の代表作で、日本にもフェルメールファンは多く、展覧会はいつも盛況です。でも、150年ぐらい前まではほとんど知られていなかった画家なのです。作品も30点ぐらいしか残っていませんし彼に関する資料もほとんどありません。作品の多くは人物画ですが寓意的作品が多くチョット意味深な構図です。

そんなフェルメールの作品の一つにフェルメールが死ぬまで手放さなかった謎の作品「絵画芸術の称賛」があります。「画家のアトリエ」とも呼ばれています。

kaiga 「絵画芸術の称賛」

kaiga2 部分

この作品の何が謎なのでしょうか?

モデルが右手にラッパを持ち、左手には厚い本を持ち頭には葉っぱのような物がのっています。いったい何の真似でしょうか?机の上には仮面のようなものが置いてあります。そして後姿の画家はフェルメール自身なのでしょうか?正面の壁にはオランダの地図がかけられています。これは明らかに寓意的に描かれた作品です。

女性はギリシャ神話の女神の一人クレオだと言われています。歴史の神だそうです。左手に持つ本は歴史を記録するためのものだと。また、女神とラッパは古典作品に多く描かれていますし頭の上に乗っているものは月桂冠です。だからこの女性はクレオであるというのですが。しかし、それも諸説の中の一つに過ぎません。このように謎の小道具をいくつも描きフェルメールは何を言いたかったのでしょうか。

こうしたフェルメールの作品は後世の鑑賞者の想像力を刺激し「どうだ、この絵の謎が解けるかな?」と言っているようです。

あなたはどう思いますか?フェルメールの作品にはこのように謎解きのような作品がいくつもあります。また、自身の経歴も良く分からない謎の人物なのです。

また、彼が亡くなった時にはまだ小さな子どもが8人もいたそうですが家族や自分自身を描いた作品は一枚も見つかっておりません。

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