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無頼画家カラヴァッジョ

今日はイタリアの画家カラヴァッジョについて書いてみたいと思います。
カラヴァッジョは日本で織田信長が武田信玄と争っているころにイタリアのミラノで生まれました。1571年のことです。
彼は二つの点において有名な画家でもあります。一つは殺人者で無頼漢なこと、もう一つは闇と光の天才画家であったことです。
刀剣を持ち盛り場をうろつき酒に酔い行く先々で乱闘騒ぎを起こし挙句の果てに殺人まで犯してしまう画家は後にも先にも彼一人ぐらいではないでしょうか。しかし一方ではキリストをテーマに光と闇を操る天才画家として名高い画家でもあったのです。kirisutonohobaku
この絵はキリストがローマ兵に捕縛される瞬間を描いた作品です。
画像が暗く小さいため分かりにくいかもしれませんが弟子のユダがキリストに接吻するのを合図に兵士がなだれ込んできた瞬間が描かれています。闇の中にそれぞれの顔が浮かび上がり混乱の様と一人静かなキリストの表情とのコントラストがうまく表現されてます。
こうした闇と光の技法はやがてレンブラントやフェルメールなどに引き継がれてゆきます。
この作品は400年もの間行方不明になっていたものです。アイルランドの修道院で奇跡的に発見されたのですが画面右端の男はカラヴァッジョ自身ではないかと言われています。