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ベルリン美術館展(国立西洋美術館)              前のページに戻る

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「黄金の兜の男」   レンブラント派  

黄金の兜の男
この作品は2012年夏、上野の国立西洋美術館で開催された「ベルリン美術館展」に出品されたものの中でも特に気を引いた作品でした。
黄金の兜の輝きとその質感、眉間にしわを寄せ一点を見つめながら物思う初老の男。
光と影が創る重厚で繊細いな画面。
その構図と色彩はレンブラント作品そのものです。

しかし、画家名に「レンブラント派」と記載されております、どういうことなのでしょうか?
レンブラントの直筆画ではなくレンブラントの工房で弟子たちによって描かれたものらしいのです。もちろんレンブラント自身の指導を受けていたであろうことは推測できます。
しかしRRP(レンブラント・リサーチ・プロジェクト)によって20年程前にこの作品はレンブラントの真作でないと判断されました。
この作品は永らくレンブラントの直筆作品だと思われていたから驚きです。
ならば真作はあるのでしょうか?

・・・・・・ありました。しかも日本に。
2007年3月の毎日新聞の紙面に「大阪の会社社長が所蔵していることが判明」と報道されました。元国立西洋美術館主任研究官で美術史研究家の鑑定によるものだそうですがなんとドラマティックなことでしょうか。
しかし、その後作品の来歴や直筆の信憑性について週刊朝日との論争があり毎日新聞は一部訂正記事を掲載しております。
「一部訂正」といってもこの作品には疑うべき点が多く存在するようで、結局真実は闇の中
大変残念!

しかし、「黄金の兜の男」は今回の「ベルリン美術館展」を観て、最も強い印象を受けた作品でした。工房で弟子が描いたにせよ「さすがレンブラント!」と唸ってしまいます。

                                       ギャラリーアオキ